とある先輩の言ったこと

大学時代に所属していた音楽サークルでのことです。

ライブに出演するためのオーディション2日前で、
当時組んでいたバンドの曲がなかなか出来上がらなかったときの話です。

正直私は音楽専門じゃなかったし、
才能もそんなになかったので
曲が出来上がらなくてもまあいいか、と思ってました。
今回は出来なくてもまた次にやればいいや、なんて考えていた。

でもその時にバンド仲間の先輩が発した言葉は
今の私を作ったと言ってもいいくらい。

「とにかく締め切りまでに作りきろう。
とにかく仕上げよう。仕上げなきゃ次なんてねえんだよ。
べつにぐちゃぐちゃの曲でもいいんだよ。
どんなにひどい曲ができたって、できなかったよりはましなんだ。
締め切りに間に合わせようとかそういううんぬんじゃなく、やりきらなきゃいけん時があるやろ。」

それから私は、基本的に、締め切りから逃げるのをやめた。
できなくても
自分が期待していたものよりひどいものができても
出来なくて逃げてしまったときよりもずっと
次につながる何かを見つけたからだ。

なんでもそうです、
あきらめちゃったらもうだめだからね。
一生、そのことから逃れられなくなってしまうからね。